0-05 監事の責任:監事って何をするの?
監事とは
監事という言葉を聞いたことがあると思います。
監事になられた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
私もプライベートでは自宅マンションの管理組合監事になったことがあります。
では、監事は何をすべきなのか、ご存知でしょうか?
実は、監事は法律で定めれられた役割です。
ただ、監事を規程している法律はたくさんあるため、自分が監事になるときには、どの法律による監事なのか、本来的には理解しておく必要があります。
監事が行う会計監査
個々の法律の説明はどなたかにお譲りし、
私は監査人としての経験から、一般的に監事が果たすべき責任についてお話しします。
監事は監査をする役割を負っています。会社での監査役と同じと考えて差支えないでしょう。
言い換えると理事と同等、取締役等の役員と同等の重要な責任を負担します。
この場合、監事の監査は大きく二つに分かれます。
理事等の業務執行を監査する『業務監査』と法人・団体の財産の状況を監査する『会計監査』です。
監事に求められている役割ですが、『会計監査』の方が一般的だと思います。
それほど大きくない組織であれば、業務執行も複雑ではないため、業務執行の有効性や効率性を監査することはあまり期待されていません。
『業務監査』が重視されるほど大きな組織の存在自体が少ないことを考えると、
むしろ、多数派のそれほど大きくない法人では、
・法人に集められたお金がメンバーのために適切に使われ管理されているか
・結果報告(会計報告)は偽りなく行われているか
ということを監査する期待の方が多いと思われます。
だから、監事はまず『会計監査』を実行することが必要です。
ではどうやって『会計監査』を実行するのか?
まずは、基本的な心構えについてですが、
監事が『会計監査』を実行するうえで重要なことは3つあると考えています。
①「見張っている」とメンバーに意識させること
②何事も記録させる(帳簿を作成させる)
③出納管理者、会計担当者を明確にすること
の3つです。
わかりますでしょうか?
この3つについての説明は、次回Blogから記載いたします。