0-08 監事の責任:出納担当者と経理担当者を明確に

監事の役割には、『業務監査』と『会計監査』があります。

それほど規模の大きくない組織であれば、『会計監査』の方がより監事に期待される役割なので、『会計監査』の基本的な心構えについて説明します。

監事が『会計監査』を実行するうえで重要なことは3つあると考えています。

①「見張っている」とメンバーに意識させること

②何事も記録させる(帳簿を作成させる)

③出納管理者、会計担当者を明確にすること

の3つです。

その三つ目、③出納管理者、会計担当者を明確にすること

『会計監査』にとって下記が重要であることは、既に説明しました。

①「見張っている」とメンバーに意識させること

②何事も記録させる(帳簿を作成させる)

これらを、満たす前提条件として、そもそも、誰が出納管理者であり、会計担当者であるかを明確にする必要があります。

出納管理担当者と会計記録担当者が同じ人であることは、小さな法人・団体ではよくあることです。仕方のないことではありますが、内部けん制が弱くなるので決して望ましいことではありません。

それでも、出納管理担当者と会計記録担当者が同じ人であった場合、監事のあなたがより頑張ってけん制していただくことが大事になります。