3-13 購買:購買部門は必要か?

購買機能の役割分担には、二つの形があります。

ひとつは分散購買、これはそれぞれの担当が各自購買を行う形。

もう一つは集中購買、これは購買機能専門の担当を設ける形。

あなたの会社ではどうですか?購買部門はありますか?

実務を見てきた限りでは、一般に、

組織がある程度以下の大きさであると分散購買が採用されており、

組織がある程度以上大きくなってくると集中購買が採用されるようになっています。

これについては二通りの理由があるのではと考えています。

ひとつは、購買業務の量が増えてきたので、専業の担当者をおいて、ルーチン業務である購買処理を分業したほうが効率的になるからという理由。

もう一つは、購買業務の量が増えてきたので、一つにまとめてることで、仕入先との価格交渉力を強化できるからという理由。

前者はルーチン業務の効率化という経費削減、

後者は購買価格を見直すことにより購買でも利益を出そうとする動き。

どちらも、経費の最小化という会社に利益をもたらすことを目的とした行動であり、

その行動が購買機能を分業させ集中購買という形に現れたものではないでしょうか。

こう書くと、一見、集中購買が優れているように見えますが、そんな風には単純に言えません。

事業にかかわる人数が少なければ、極端なところ一人でやっていれば、購買だろうが、販売だろうが全部自分一人でやらなければなりません。また、専門性が高ければ、無理に人に任せようとすれば、かえって不効率になってしまいます。

事業の成長度合いや、組織の大きさに合わせて、分散購買、集中購買を選択していく必要があります。

あなたの会社では、分散購買と集中購買、ちゃんと事業や組織の実情に合っていますか?


購買部門は必要か?

そうですね、状況に応じて必要になります。