3-14 購買:『購買でも利益を稼ぐ』という考え方

『購買でも利益を稼ぐ』という考え方は

適切な仕入を常に追求するということ、

常に品質、納期、価格といったことを総合的に踏まえて仕入取引を見直し続けること

を意味します。


購買実施者が『購買でも利益を稼ぐ』という意識を持つことが基本になりますが、

それだけでは、徹底しきれません。

なぜなら、小売業でも卸売業でも、製造業でも、多品種が進んでおり、一人の購買担当者が取り扱う仕入品の種類が増えているからです。

ですから、購買担当者の個人的な技量に頼るばかりではなく、

『購買でも利益を稼ぐ』ための仕組みを作って動かす必要があります。


購買担当者をフォローする仕組みです。

どんな仕組が考えられますか?

たとえば、

・前回の同種の品の発注価格がすぐにわかるようになっている。

・仕入先の納期遵守率が社内共有されている

・仕入先へのクレーム情報が社内で共有されている。

・発注については、上長の承認が必要になっている。

・事後的に発注内容を上長が検証する。

等々考えられます。

どんな仕組みもあり得ますが、

いずれにせよ。『購買でも利益を稼ぐ』には、

購買担当者の個人的な技量に頼るばかりではなく

購買担当者をフォローする仕組みがあることが望ましいとの意識を持つことが大事です。