1-02 内部監査:正論を武器にしても納得は得られない

正論を武器にしても納得は得られない

内部監査人の業務は中心は、指摘 と 改善活動。

指摘も改善活動も、皆に受け入れてもらうことが大前提となりますよね。

この時、正論を言えば、皆が唯々諾々として従うかというと、そんなことは無いですよね。

正論を言うにしても、一方的に強く主張すれば、それだけでも反発をまねきます。

また、強制されて実施したことからは、たいした成果が生まれない。


『正論を武器に戦ってはいけません。』

先ず、勝ってはいけません。そもそも、戦いではないはず。

勝ってしまったら、相手にわだかまりを残してしまいます。

人は感情の動物。気持ちを理解し、面目を保ち、励ましてこそ、指摘を受け入れることができます。

なので、皆の感情に配慮しながら、意思決定までのプロセスをそれとなくコントロールして、皆を納得させることが内部監査人に求められます。

皆の面目を保ちながら、皆に納得してもらいながら、皆の協力を集める。

『内部監査人は皆の納得を集める』存在となることが求められています。


皆の納得を集めるために必要な能力

そのため、特に下記の能力を磨くといいと思います。

①優先順位の高い課題に使える時間を確保するために、発見された課題について優先順位をつける能力

②ファシリテーションやコーチングといったコミュニケーション力、調整力


1-03 内部監査:不正は『機会の多さ』に注意を向ける