8-18 起業家向け:会計を武器にする

会計を武器にする

会計を武器にする。

経営管理システムとして会社全体の行動の方向性を整える。という高度なことも視野に入れておいていただくとして、

その前に先ず、経営者ご自身がまずは、決算書を見てみる。

次に、現場の動きとの関連性を想像してみる

さらに、ざっくり納得してみる(ざっくりがポイント)

ということぐらいから始めることが大事です。

会計(決算)情報に苦手意識を持たれている方は、

①会計(決算)情報をみても何も役立たないと思っている。

②完璧主義、会計がもともと歪んでいることを知らない。

ということがあります。


①会計(決算)情報を見ても何も役立たないと思っている。

会計(決算)情報は、それだけで現場の事がすべてつぶさにわかるほど都合のよいものではありません。会計の表を見て、少し現場の状況が想像できるだけです。

実際のことを知ろうとすると現場に出向かなければいけないのは、会計情報を見ようが見まいが同じです。

会計の表を見て、現場の状況がわかるようになるのは、何度も会計の表と現場とを行き来し、現場想像力が強くなってからです。初めからはできません。

  • 現場の状況を定期的に客観的に見れる(あくまで間接的に)

  • いくつかの現場や会社全体のこと、同業他社とも比較して俯瞰して見ることができる

ということができます。

客観性と俯瞰、それだけでも会計情報を使う効果は大きいと思います。


②完璧主義、会計がもともと歪んでいることを知らない。

確かに会計情報は独特の様式を持っています。まずは会計情報がどんなものか勉強してからでないと使えないと思っている方がおられます。

違います。

会計情報はあくまでツールです。

使っていくうちに慣れればいいし、わからないところについては、誰かに説明させればいいのです。

そもそも、会計はもともと歪んでいます。複雑な現場の状況を一表にまとめようとすると、色々な主観や判断を入れざるを得ません。ある程度は自社でルールを選択しているのです。どんなルールを選択しているかは、作成者に聞くか、指示を出すしかありません。

会計情報は『ざっくりつかむためのもの』と理解してもらえれば、構える必要もなくなると思います。


おすすめしたいのは、

まずは、月次で決算書を作成させ、見てみる(月次が大変なら四半期で)ことです。

適時、定期的に過去決算情報をみることで、会社の現状を少し俯瞰して、客観視できます。

『ふりかえり』ができ、『少し将来のことを考える』、いいきっかけとなるでしょう。

信頼できる幹部の方や、顧問税理士さんや、経理担当とご一緒に見られると思わぬ気づきが得られるとともに、信頼関係の構築にも役立ちます。