8-17 起業家向け:事業計画の二つの目的の違いを理解しておく
事業計画で元気になる
事業計画は確かに大事。
とは言っても精緻な事業計画で無ければ価値が無いかとし言えばそうではないと思います。
そもそも事業計画の本質的なメリットは、
『先の方を見渡すことができる』ということだと思います。
・3年から5年先を見れる
・将来から考えたときに、今すべき投資がわかる
・前向きな指針になる
・今、悩んでも、将来うまくいっている可能性も見えて、明るい気持ちになれる
足元ばかりを見て、不安になることや、悩んでしまうことばかりしますが、
ちょっと顔を上げて、先の方を見渡せば、いくつも道があることがわかります。
必ずしも精緻な数値計画が必要なわけではありません。
事業計画は『ちょっと顔をあげて、先の方を見渡す』ができればよく、それが最大の効果です。
『ちょっと顔をあげて、先の方を見渡す』ために、事業計画を活用してみてください。
複雑なものは必要ありません。
事業計画で説明する
一方、事業計画にはもう一つの側面があります。
『他人の協力を得るために使うもの』であるということです。
言い換えると、他人に自分の事業の将来目標を説明するためのツールとなるということです。
事業計画を説明用ツールだと考えたとき、
他人に説明するのですから、皆がわかる共通の言葉である必要があります。
そのため、銀行や投資家、従業員に説明するときは、会計数値で行なう必要がありますし、世間のルールに合わせた様式の必要があります。
この説明用の事業計画については、多少、会計の知識も必要になるので、ご自分でやりきれないときは、専門家を利用することも1つの手です。事業計画の世間一般の様式については、インターネット検索でいくつも出てきます。
事業計画の二つの目的
①先の方を見渡すため
②他人の協力を得るため
事業計画は大きく分けると、上記の二つの目的を持ちます。
まずは、二つの目的があることを理解したうえで、
いたずらに、事業計画の精緻化を目指すのではなく、重視される目的に合わせて、事業計画を策定することが大事です。