5-06 ファシリテーション:「おうむ返し」と「要点返し」
人とのコミュニケーションでは、
「あなたの話をちゃんと聞いていますよ」というサインを示すことが大事ということです。
当たり前のことですか?
でも、聴いているあなたが腕組みしてたり、しかめっ面してたりしていたら、聞いてるあなたは、話の内容をしっかり聞いているかもしれないけど、話してる人はちゃんと聞いてもらっているとは思えない。話し手は、安心して話すことができなくなります。
だから、聞き手は「あなたの話をちゃんと聞いていますよ」というサインを示すことが大事。
にこやかな表情だったり、
こちらを向いてくれてたり、
要所要所でうなずくいてくれたり、
そんな相手にならと話し手は話しやすい。
話しやすいということは安心しているということ、
安心しているということは、あなたに安心感、親近感を感じているということ。
話し手は、安心できる聞き手であるあなたに信頼感を持つようになります。
相手と信頼関係を築けるようになるということです。
相手と信頼関係を持ちたいですよね?
でしたら、話を聞くときは「あなたの話をちゃんと聞いてますよ」というサインをちゃんと伝えましょう。
さらに相手との信頼関係を深める方法があります。にこやかな表情であったり、こちらを向いていてくれたり、要所要所でうなづいてくれたり、
に加えて、
相手の言ったことのうちキーワードを繰り返す「オウム返し」
相手の言ったことを要約して聞き返す「要点返し」
これらができると、
「あなたの話の内容もちゃんと聞けていますよ」というサインを話し手に示すことができ、より深く相手に安心感を与えます。
そうすると、ただ、うなづきながら話を聞くだけより、相手との信頼関係を深くすることができます。
「要点返し」には、もう一ついいことがあります。
それは、こちらが誤解していたら、話し手が直してくれるということです。
誤解を避けることができるのです。
誤解したまま進むことと比べると、和やかなうちに誤解を直しておけるのは、とてもいいと思いませんか?
「オウム返し」も「要点返し」も
急にできるようにはなりませんが、特別難しいことでもないので、
しばらく意識していれば、癖のようなものになります。
まず、相手との信頼関係を築くことが大切だと気付けば、自然とこういったスキルは身に着くようになりますので、試してみてください。
※ちょっと、ファシリテーションのスキルの話を書きましたが、ファシリテーションの本質は、こういったスキルにあるのではなく、人はそれぞれ違って良く、違っているからこそ価値があるという考え方を前提としていることにあると考えています。