5-01 コミュニケーション能力は、スキル(技術)として学ぶことができる
最初の職場では、よく怒られていました。
販売ノルマがあり、ノルマを達成するまでは帰るなといつまでも営業電話をかけていたものです。月末にノルマが達成できていなければ、強烈な人格否定を受けます。
いわゆる叱責型マネジメントです。私はこれに耐えられず、辞職することになりました。ただ、私には、理不尽にしか思えない職場でも、その中で生き生きと働く同僚もいました。
次の職場では、失敗しても責めずに次善策を一緒に考えてくれる上司、先輩が多かったです。
ただ、一方で、新人はまず一回へこまさないといけないという(増長しないように)、叱責型マネジメントを使うタイプの方もいました。私はどうもコミュニケーション下手であったのか、よく勝手にへこんでいました。
「なんでこんなに落ち込むだろう。」「叱責型となんとか上手に付き合う方法はないか?」と考えていた時に、ビジネス書の棚で『コーチング』の本を発見しました。
その本は人と人とのコミュニケーションを技術として体系的に説明したものでした。
コミュニケーションは、先天的に身についているものか実地で学ぶものでしかない考えていたのですが、そうではなく、コミュニケーションにもスキルがあり、スキルであれば勉強して身につけることができることに驚きました。
私と同様に、コミュニケーションで悩まれている方は、『コミュニケーションにもスキルがあり、スキルとして学ぶことができる』ということを覚えておいていただけたらと思います。
私の理解では、コーチングとは、相手の中に答えを導き出す力があると信じ、その人個人に合ったオーダーメイドの対応で、望ましい結果を導き出すスキルであると考えています。
ちなみに、個人的に叱責型マネジメントタイプの方への対応策で効果的だったのは
”人はそれぞれの立場でそれぞれに正しい”
”関わり方については人それぞれ適切な距離がある”
でした。
その時の本は、『もしもウサギにコーチがいたら』というタイトルだったと思います。
コーチングの本でコミュニケーションお勉強を進めていくうちに、ファシリテーションという別のコミュニケーションスキルにも出会いました。こちらのスキルについてはまた別の記事で書いていきます。