4-03 資金:「どのくらいの間、ばれない?」と聞いてみる。

Post date: Apr 21, 2016 1:38:32 PM

預金管理責任者に聞いてみてください。

「もしもだけど、預金を使い込んだとしたら、どのくらいばれないようにしておける?」

誤解される方もおられるかもしれませんが、

この質問は、預金管理責任者の誠実性を疑う質問ではありません。

預金管理がどんな体制になっているかということを明確にする質問です。

どんな答えが返ってくると思いますか?

自分で自分を疑いますか?普通は自分のことを疑いませんよね。

自分をコントロールできないとは、通常考えていません。

だから、自分を見張るような仕組みをわざわざ設けたりしないのが普通です。

周りの信頼が厚い人ほど、そうです。

本人も自分に対して信頼が厚いので、自分は見張る側であって、

自分を見張るような仕組みを設ける必要性を感じないし、気づかないのです。

初めから、預金を管理する仕組を誰かが作ってくれたならいいのですが、

起業後、徐々に大きくなっていった会社であれば、毎日預金を締めるといった基本的な仕組みすら、会社の成長のなかで、自分たちで気づいて設けないといけません。

これは結構大変なことです。

残念なことに、預金事故が起こってから、その仕組みの重要性に気づくことも少なくありません。

さて、どんな答えが返ってくるかですが、色々あると思います。

・次の日。日々翌日には預金勘定締めて預金データと照合しているから。

・月末。月末には預金勘定締めて預金データと照合しているから。

・たぶんばれない。自分一人しか預金を扱っていないから。

・そもそも預金を動かすときはダブルチェックになっているので使い込みは無理。

・内部監査が来る時まで。

あなたの会社はどうなっているのが理想ですか?

どんな答えが欲しいですか

ちなみに、わざわざ預金管理みたいな日常業務にまで関わろうされない経営者の方もたまにおられますが、経験上それは少数派だと思います。

預金の管理は経営者の大きな関心ごとの一つですので、中堅規模の中小企業でも、出金伝票一枚一枚をチェックされる経営者の方もおられますし、ほとんどの会社の経営者は資金繰り表やキャッシュフロー、預金残高報告を閲覧されています。

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