3-03 販売:受注承認では、何に着目すべきか
受注を承認する時は異常点を見てる
受注を承認する時は異常点を見てる
受注承認の時、何を見るか?
客先名、商品名、サービス名、取引額、値引きの有無、納期、回収条件
例えば、
新規取引先であれば、取引して大丈夫か(回収に問題はないか)?
取引価額は妥当か?値引きしすぎていないか?
納期は守れる期日になっているか?
回収条件は、あまりに不利になっていないか?
客先と直接の接点を持つ受注は会社の利益、資金の源泉です。なので、見ておくべきものはたくさんあります。
では、実務において、担当者の上役はいちいち個別にすべてを見ているのでしょうか?
見ていません。見ているのは前例や他の受注と比べて違う点はないかということです。
いちいち個別にすべてを見ることに比べると、異常点だけに注意を払うことは、かなり労力が少なく済みます。その分処理が早くなります。
異常点は通常な状態を明確にすることで明確になる
異常点は通常な状態を明確にすることで明確になる
でも、それで大丈夫でしょうか?
はい、大丈夫です。
異常点を見つけるということは、異常でないものは通常であるということです。
通常な状態を明確にしておけば、異常点が際立ちます。
『受注承認では、異常点を見る。』
ただし、その前提として通常な状態を明確にしておく事が重要です。
ちなみに、事前に受注承認をいちいちしてられない会社(人数や取引数の多さの都合)では、事後的に受注条件が妥当であったか確認することで事前の受注承認がないことを補完することが考えられます。