3-19 購買:買掛金も残高確認しましょう。

Post date: Apr 17, 2016 11:26:31 AM

買掛金も滞留します。簿外の買掛金も生じることがあります。

どんな場合でしょうか?

例えば、

・仕入先から請求書がとどいていない

・自社内で請求書を紛失した

・単価交渉が終わっていない

・単価違いで生じた請求違算を放置

・請求書のままに支払っていたら、なんか買掛金の残高が残っている。

・仕入検収をあげていない

等があげられます。

買掛金の滞留や簿外は、「支払を少なくできるのだから、いいじゃないか。」

という声を聞くことがあります。

支払わなければその分お金が浮いて得だ。という発想ですね。

正しいようにも思えます。

本当に正しいように思えますか?

お金の支払いを減らせるので、短期的には得に思えるかもしれませんが、

お金を得する以上に、信頼を減らして損しているとは思いませんか。

”7つの原則”に『信頼口座』という考え方が紹介されています。

相手との信頼は、常日頃の接し方の積み重ねであるとの考え方です。

仕入先との信頼口座、残高を減らすことが、得ですか?

信頼は獲得するのに時間のかかる独自資源です。それを減らして得だと言えるのでしょうか?

私は「正当な支払」を行うことこそが、仕入先との信頼を確保でき、一番得になると思います。

短期的に支払を遅らせるメリットよりも、

長期的な信頼関係を構築維持するメリットの方が大きいように思えます。

日常取引を繰り返していると、仕入先でも、自社でも、何かの処理誤りや誤解で、買掛金にズレが生じてしまうことがありえます。

だから、買掛金についても滞留確認や残高確認を実施して、おかしなものが残っていないか、定期的に検証しておく必要があります。

買掛金については、黙っていれば支払わなくて済むかもしれないので、残高確認を行わないと言われることがありますが、それはそれで一つの判断であり、間違っているとは言えません。

あなたはどう思われますか?

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