1-05 内部監査:内部統制は『真っ当な経営を支える仕組み』

真っ当な経営を支えるための仕組み

内部統制は『真っ当な経営を支えるための仕組み』であると思っています。

「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」では、

内部統制の目的として、下記の4つがあげられています。

  1. 業務の有効性及び効率性、

  2. 財務報告の信頼性

  3. 事業活動にかかわる法令等の遵守

  4. 資産の保全

確かに、それぞれが大事です。


でも、さらに深く、大きく

内部統制の『あり方』から、捉えて、理解しておいたほうがいいと思っています。


そもそも、内部統制は、経営者が自分で実施しきれない範囲の業務を他の人に任せるためにつくった仕組みです。

だから、内部統制を考えるときは経営に有利か不利かで考えることが大事です。

何が経営に有利か不利かは、一概には言えないのですが、

ただ、少なくとも、社会に受け入れられる存在であるためには、『真っ当』であることが必要です。

だから、内部統制は経営のために存在し、

それゆえ内部統制は『真っ当な経営を支える仕組み』であると考えています。

このような形でも、内部統制の『あり方』を理解すれば、4つの目的も理解しやすく。

また、内部統制の良否を考えるときに大きく勘違いせずに済むようになります。



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